投稿者「ps」のアーカイブ

平賀淳写真展「Candid」

コンパクトなカメラを常に携帯している。
カメラを持っていれば…と後悔はしたくない。
そのため常に電源を入れてシャッターに指をかけている。
とっさの撮影が多いので自然ノーファインダーとなる。
しかし、特別な何かを求めているわけではない。

もう何代目のカメラになるのだろう。
今回はRX1を首から下げた状態での撮影である。
「連写」するタイプのカメラではないが、思いのほか多くのシャッターを切った。

会期:2016年1月9日(土)〜31日(日)
*土日祝日のみ開廊

時間:13:00〜19:00(最終日は18:00まで)

大塚勉写真展「断たれた地」

今回の展示は、原発事故後の2014年から15年にかけて福島県富岡町、楢葉町、千葉県松戸市、東京・目黒川などを撮影した写真です。特に2014年に立ち入り禁止区域が一部解除された、直後の福島県富岡町夜ノ森地区は人の気配が全くなく、草木が街を覆い尽くしています。又、2015年に居住制限が解除された楢葉町も人の気配はあまりなく除染によって出た、枝、葉、土などの仮置場が町の各所あります。

日時   12月4日(金)~27日(日)・(金)(土)(日)のみ開廊

開廊時間 13:00~19:00

平賀淳写真展「此岸」

此岸(シガン)~悩みの多い現実世界。この世。
当初、日常の向こう側にある穏やかな世界(彼岸)を意識していたのだが、いざ撮影に出てみると、目の前にあるのは雑然とした現実。また、東日本大震災を経験し被災地の情報を見聞きしているうちに、やはり撮るべきはこの現実世界とは思いながらも、時折かいま見える日常の中の非現日的な感覚も取り混ぜて、その狭間を映しとってみました。

会期:11月21日(土)〜29日
(日)*21〜23・28・29日開廊
時間:13:00〜19:00(最終日は16:00まで)

 

西村陽一郎写真展 「見る影がある」

Roonee 247 photography/Gallery Photo/synthesis合同企画展
西村陽一郎写真展 「見る影がある」

会期:11月3日(火)〜15(日)*9日(月)休廊
時間:12:00〜19:00(最終日は17:00まで)

Gallery Photo/synthesis
11/3〜8「Y氏の光学装置」
11/10〜15「青いイカロス」
Roonee 247 Photography
「啞子」「ヌード」「脚」

新宿区四谷にある二つのギャラリーで西村陽一郎の新作を同時展示します。

西村陽一郎は1967年東京生まれ。これまで植物や水、ヌードや昆虫などをモチーフにした作品を数多く発表してきました。また、カメラを使わないフォトグラムと呼ばれる物体の影を直接感光材料に焼き付ける手法を使った作品でも知られています。

カメラで撮影した作品、使わずに直接影を定着した作品共に共通する西村陽一郎作品の魅力とは、写真術の基本的な原理である「光が当たったところが黒くなる」という現象から生まれる図像そのものの美しさです。シンプルで最もベーシックな手法を用いながらも、誰もが驚く独創的な発想と極めて鋭敏な感覚によって、馴染みあるモチーフを深遠な宇宙に転化させるその作品にこれまでも多くの人々が虜になってきました。
写真における黒の部分とは、影のことであって、写真家は常にこの影を見つめています。「見る影もない」とは、面影もなく見るに堪えないという意味に使われますが、西村陽一郎は自身が生み出し続けてきた光が刻み込んだ「写真=影」にかつて見たこともなかった美しさを発見し「見る影がある」と静かに語りかけてくるかのようです。

フォトシンセシスでは、カメラとレンズのフォトグラム作品の「Y氏の光学装置」カラーの鳥の羽のフォトグラム「青いイカロス」をそれぞれ約20点ずつ展示いたします。

ルーニィでは、女性の身体を撮影した「啞子」「ヌード」「脚」と命名されたブルーの単色で表現されたシリーズから約40点の展示です。
Roonee 247 photography    http://www.roonee.com

口枷屋モイラ「口枷屋モイラのヴンダーカンマー」

Gallery Photo/synthesis HIRAGA Jun presents
口枷屋モイラ「口枷屋モイラのヴンダーカンマー」

会期:2015年10月4日〜25日(水土日のみ開催)
時間:13:00〜19:00(最終日は17:00まで)
作家HP http://selfer.net/moira/

口枷屋モイラは2003年より「Nerd&Fetish」をコンセプトとしたセルフポートレイトを制作してきました。フェティッシュアイコンとしての印象が強くもありますが、近年フォトグラファーとしての活動が増えた彼女の原点回帰的作品展となります。今回は代表作でもある「アヒル式口枷 Piyoco」を含むセルフポートレートと口枷を中心に作られた、「オリジナル口枷シリーズ」のみで構成された展示となります。過去に発表した作品を中心に撮り下しの新作も展示致します。

口枷という拷問やSMといったダークなイメージが強いアイテムをポップな形に落とし込み、セルフポートレートという表現で作品へと昇華させました。自ら身に付け軽やかに活動する姿は、『拘束されつつもしたたかに生きる現代人』を象徴しているようにも思えます。作品の数々はスタイリッシュでファッション性が高く、普通であれば口枷とは縁遠い存在でもある若い女性層からも強い支持をうけています。また、その写真作品は身体表現としても特出しており、消費されるだけの「自撮り」ではなく普遍性の高い宗教画のような重みすら感じさせます。
この機会に是非多くの世代の方々に「不思議の部屋(ヴンダーカンマー)」をご覧いただければと思います。個展に合わせ、集大成的写真集「口枷コレクシヲン 2007-2015」を発売予定です。

GalleryPhoto/synthesis平賀淳