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須田一政写真展 「Hitchcockian」

Gallery Photo/synthesis  presents
須田一政写真展

「Hitchcockian」

2016年 9月4日(日)~9月25日(日)
金・土・日 開廊 (9/22 木は開廊)
13:00~19:00

須田一政 「Hitchcockian」は2006年に制作されたまま発表されることなく眠っていた作品である。
今回 10年の時を経てGallery Photo/synthesisで日の目を見ることとなりました。

 サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック。その映像は何度見ても飽きること無く、私が最も魅了される監督の一人である。
  彼はある小論で「目をつぶって視覚化せよ」と述べた。彼のイメージによって作り出された背景、その背景の中でストーリーを運ぶ人物が彼の思惑通りに駒を進めていく。作品に偶然はない。コーヒーカップ一つにも暗示的な意味を持たせ、見る側は無意識に彼の仕掛けにはめられるのである。
  その仕掛けの分解を私なりに試みたのが今回の作品だ。ストーリーを排除し、流れを止めて、自分のかかった罠を確かめる。執拗なまでのこだわりによって並べられた小物からは濃厚なフェティシズムの香りが漂い、私たちは見ていたものがヒッチコックの脳の内部だったことを思い知る。

  「Hitchcockian(ヒッチコキアン)」は一人のヒッチコックファンである「私のコレクション」であり、ヒッチコックファンに捧げるもう一つの楽しみ方である。

2006年  須田一政

*この作品群は2006年に写真展を企画しながらも、そのまま今日まで寝かせていたものである。

発表にあたり、作品もテキストもあえて当時のままとした。

媒 体   カラーコピー・タイプCプリント

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ギャラリーメンバー写真展「Self Archive」

 2016年 8月18日(木)~28日(日)
月・火・水 休廊
13:00-19:00開廊日 8/18,19,20,21,25,26,27,28.平賀淳・大塚勉・後藤元洋・村田都作家の家は美術館の収蔵庫のようなものだ。
豊富な展示経験を持つギャラリーメンバーが、今まで行った展覧会から
展示写真の一部(没写真、コンタクトプリント、ワークプリント、試し焼き
展覧会準備の際のメモ、DMの版下、作品制作のメモなども)や
手元にある過去の作品をランダムに会場に展示してみようという試み。
写真の読み直し。写真の発掘。写真の生成。写真というイメージの氾濫。

self archive“WDM

大塚勉写真展 「Light Box・ゼラチンシルバープリントを通過する光」

日時   7月1日(金)~31日(日)

開廊日  (金)(土)(日)
開廊時間 13:00~19:00

今回の写真展は東京都写真美術館で行われた「ラヴズ・ボディ ヌード写真の近現代」展に出品した「Trans Body」シリーズから「沼」に入れた全紙3点と「沼」に入れたロール紙2点を展示します。全紙のモノクロ印画紙を一週間「沼」に入れ、45x56cmサイズのライトボックス上に印画紙(月光NR全紙)を置き、光を通した写真です。青の色調は「泥」の成分が紙に沈着した色で、身体に青い色素沈着による痣が透過光により強く出、さらに「沼」に沈殿した葉、木などがフォトグラムの様に印画紙に刻まれています。

ライトボックス3個・月光NR全紙3点
月光NRロール紙110x130cm 2点

 

村田都展 「Digging」

この世にはいろいろな種類の「力」が同時に存在し、作用し合っています。

重力を感じながら、五感を意識しながら生活してみたら、それぞれの瞬間の身体とは、まさにそんな様々な力のせめぎ合いの「場」であり、「結果」なのだという気がしてきました。

この二年ほど行ってきた定期撮影の作業を俯瞰し、自らの身体を「様々な力のせめぎ合いの結果としての存在」として、例えば野に咲く花のような、そんな「自然の一部」であるように提示したいと考えています。

写真によるインスタレーション

2016年6月4日(土)〜26日(日) (土日のみのオープン)
開廊日: 6月4・5・11・12・18・19・25・26日
13:00〜19:00

🌟各日18:00〜「温かい手・よろず談話室」開設
身体やセルフケアについて、気になっていることはありませんか?
あなたのお話に耳を傾けます。
気軽に遊びに来てください!!
※「温かい手」は、村田のセラピスト活動の屋号です

「温かい手」Webサイト http://www.atatakai-te.com/

平賀淳写真展 Aquarium

期日:5月3日〜29日*3.4の祝日と土日のみ開廊
時間:13:00〜19:00(最終日は18:00まで)

ある年、銀座の交差点に大きな水槽が出現した。人々はその中の色鮮やかな熱帯の魚達に夢中である。私も初めは水槽の中の写真を撮っていた。
そのうち私の関心は魚よりも水槽の向こう側で魚を見ている人々に向かって行った。更にはその向こうにある街並に関心が移った時、ふと思った。水槽の中では絶えず水は循環し、酸素は供給される。身を隠す場所は造られ、定期的に食べ物も与えられる。一見自由に生きていると思えるが、それらがストップすると生きてゆくことが出来ない。我々の住む世界もそれと同じだと。
そんなことを考えているうちに、水槽(水)越しに街を撮ってみたくなった。ある細工をしたカメラを携えて、自宅付近から都会へと日常の繰り返される街を撮影した。そこには儚くもきらびやかな水の中の街とそこを泳ぐ人々が映っていた。